ブンタに体罰が飛んだ!

その後の信頼回復は・・・・


本には必ず、「体罰はぜったいにいけない」と書いてあります。そして、私の経験からも「絶対にいけません!」。
従って、ブンタは一度も叩かれたり、こづかれたりした経験はありません・・・・・・と書きたいのですが、現実は
そう甘く(?)はありません。
時には、反射的に手の甲でバシッと横っ面をはねのけたりしてしまうことがあります。そうすると大変です。ブン
タはもう当分の間、寄ってきません。手に乗るはずもありません。
そんな時の信頼回復には、”なんとか手に乗って頂いてスキンシップを図る”のが一番なのですが、寄りつきも
しないのですから事はそう簡単ではありません。


体罰を加えてしまう時
・体罰を加えてしまう理由はひとつです。
 いきなり(?)、ガブッと噛まれたときに手が反射的にでてしまうのです。
 短気なのか、私の脳の思考回路が短絡的なのか分かりませんが、「可愛い。可愛い」と遊んでいる時に
 何の前触れもなく「ガブリ!」とやられ、指から流れ出る血を見るともうダメです。1秒後にはバシー!っと
 平手打ちを喰らわすか手の甲でビンタを飛ばしています。
どうして噛むのか
1.ブンタがいやがっている事を無理強いしてしまった時に「やめてくれ!」と噛む ←コレは間違いないです
2.瞬間的に姿勢が不安定になり身体を支えるために嘴を使って噛む(たぶん甘噛みしているのでしょうね)
3.前に体罰を加えた同じ右手がブンタの頭頂部付近で急に動いた時に警戒して噛む

経験から、この3つだけのような気がします。
つまり・・・・・一方的に飼い主である私に非がある・・・・?
体罰後のブンタの様子
大別して2つの反応を示します。
1.瞬間 「アレレ! ナニが起こったんだろう?」とびっくりするが、その日のうちか翌日には何事も無かった
  ように手に乗ってくる。

  体罰が”一瞬にして完了する”場合にはほとんど、すぐケロッとして寄ってくるようです。ビンタが飛ぼうが
  こづかれようが、あっという間に事が済めば、今起こった事を理解する前に痛みもどっかへ行ってしまう
  のかもしれません。
2.その瞬間から私を徹底的に避ける。
  籠の扉を開ければ出てはくるが、私の周囲1mくらいの中には絶対に入ってこず、グルッと回って妻の所
  へ行ってしまう。私が近づけば妻の後ろに隠れてしまう。
  こうなると大変です。これまでに一度だけあったのですが、2ヶ月くらいこんな状態でぜんぜん寄りつこう
  としませんでした。
  これは、ブンタが私の指を思い切り噛んだ時に「このー!」と部屋の中を追いかけ回した時の事でした。
  ブンタは「ヒーヒー!」言って部屋の隅の方へ逃げたのですが、怒り狂った(?)私は、それでも追いかけ
  て2,3度こづいたのです。
  ブンタは「ハアハア」と息を弾ませていましたが、ここまでやるとかなりの精神的ダメージとストレスを与
  えてしまうようです。当たり前ですね。

体罰とブンタの気分次第では3,4日経ってもなかなか寄ってこない時があります。
さて、それでは寄りつかなくなったブンタを手に呼び戻すにはどうすればいいかです。

手に呼び戻す方法 こんな時、私はブンタを公園に連れて行きます。
そして、ブンタを芝生の上に降ろし10mくらい離れるのです。そして「ブンタ、おいで!」と手招きします。
いつもとは違う場所に一人で立たされているブンタは、ドキドキ!状態で不安もいっぱいです。
すぐに私の元へ駆け寄ってきます。この時右手を出しておけば、いとも簡単にヒョイと乗ってきます。
ここで勝負ありです。
あとは手に乗せたまま、少し歩ったり話しかけたりしていつものようにスキンシップを図ればOKです。
一度手に乗ってしまえば、これまでのわだかまりはパーっと吹き飛んでしまうようで、また以前と同じように
寄ってきてくれるようになります。
2ヶ月もの間寄りつかなくなった時には困りましたが、たまたま1ヶ月ほどの出張がありこの期間ブンタと顔
を会わす事がありませんでした。そして、仕事を終えて帰って来た時には、その”わだかまり”を半分くらい
忘れてくれていたようでした。籠に近づくと「頭をなでて」と寄ってました。

なんと言っても「体罰は加えない!」が一番です。
私は軽くこづいたつもりでも、小さな身体のブンタにしてみれば相当な衝撃のはずです。ひょっとすると
”軽いむち打ち”くらいは起こしているのかもしれません。
飼い主のほうがよーく ”今日の鳥さん”を観察して、「やられそうだな・・・」と感じたら十分に気をつけてそっと
しておいたり、決して無理強いしたりしないことが大切です(これが結構難しいのですが)。

ちなみに妻は体罰を加えないので(婆ちゃんが孫の教育も考えないでただ可愛がるのと同じ?)、わざと少し
こづいて見せたり、身体を押しのけてみせたり、時には「バーカ!」というように頭を軽く叩いたりしても、ブンタ
は全くされるままになっています。
おそらく「決してこの人は僕をいじめない」という安心感ができあがっているのだと思います。