最近のブンタ (朝・芸?などなど)




私が、毎朝起きてまず行うことは、ブンタのかごの簡単な掃除と餌・水の交換です。
夜は安眠のために、冬でも夏でも籠を毛布でスッポリ覆うようにしているので毛布を取り除きますが、
その前に雨戸をガラガラと開けなければなりません。
この時、籠の横に立つ気配と足音で真っ暗な籠の中のブンタが「オハヨウ(オがあまり明確でない)」
と挨拶をします。雨戸を開けて部屋を明るくしたら、何はともあれ毛布を取り除きます。
ブンタが寝るのは止まり木ではなくて籠の中に吊るしたブランコなのですが、ここから止まり木に移動
したブンタは、背伸びの後で餌入れに乗っていよいよ本格的に「(オ)ハヨウ」を連呼しだします。
合わせて籠の前面と天井を伝って宙返りを繰り返しては、”元気”をアピールします。
そしてこの宙返りは、私がブンタの元気度合いを確認するものでもあります。
そして、ブンタが私のご機嫌を伺うのもこの瞬間です。
籠の格子の間から私の顔を覗き込み 「怒った顔をしていないか・・・」「穏やかな顔をしているか・・・」
を確認するのです。
ブンタを迎えた当初は、私は自分の体調や機嫌によっては何も言わず無言で掃除をすることもあった
のですがこの無言が想像以上にブンタとの関係を悪化させることに気づいてからは、自分の都合で
黙ることなく、必ず「ブンタ、おはようー」「いい子だねー」と話しかけるようにしています。
この声をかけてやることは本当に大事なことだと感じています。ブンタが宙返りをして自分の存在を
アピールしているのに無視したように黙って餌を与えているだけだと、ブンタは不安になるのか無視
されたことに腹を立てるのか分かりませんが必ず怒り出すのです。
また、掃除が終わって私が食事のために別の部屋に移動するときに呼び鳴きしたりするのは、以前の
ように私が(うっかり)無視してしまったときです。

籠の底に敷いた新聞紙を交換しながら「オハヨウ」を言ってあげると、最近のブンタは大きく頭を下げ
てコックリしながら「(オ)ハヨウ」というようになりました。以前から私が頭を下げながら「オハヨウ」と呼
びかけていたのと、放鳥時にたまにブンタが頭を下げて「(オ)ハヨウ」と言ったら大げさに褒めてあげ
た効果が現れてきたようです。
”頭を下げると褒めてもらえる”のが分かってきたのです。
鳥に物を教えるには、何度も何度も根気よく繰り返す事が不可欠であり唯一の秘訣ですね。

敷いた新聞を替えて、水と餌も新しいのに入れ替えたあとは、畳の上に飛び散った餌と脂粉をほうき
で庭に掃きだします。そのほうきをいつものフックに掛けるのを今か今かと待ちながら見ているブンタ
は、止まり木の上をいそいそと私の方に寄ってきます。
そして「いい子、いい子をして!」と頭を籠に押し付けてきます。
籠の間から指を入れて頭の上、耳の周り、わきの下、背中と”カイカイ”をしてあげると、実に気持ちよ
さそうにします。
ただ私は以前、餌入れを取ろうとした瞬間に左手人指し指を酷く噛まれて大出血したことがあるので
決して100%の油断はしないようにしています。
この人指し指の先は今でも何か違和感が残り、指の中で柔らかい肉と硬い肉の断層が出来てしまって
いるように感じられます。
それにしても、ブンタの脂粉はかなりのものです。
ブンタの部屋は和室ですから床は畳なのですが、襖の敷居の溝や床の間の隅などを見ると所々白い
粉がうっすらと積もっています。掃除機やハンドクリーナなどで吸ってはいるのですが、毎日雑巾がけで
もしないとだめなのかもしれません。
センサーに脂粉が付着して空気清浄機が誤作動したくらいですから、これから白色オウムを飼われる
方は事前に脂粉の問題をよく考えておかないといけないと思います。

天気のいい日にほうきで庭に掃きだすときに気が付くことがあります。曇りの日などはほとんど気がつ
かないのですが、太陽の光に照らし出された脂粉がキラキラと光る様を見ると、思わず吸う息を止めて
しまうほどです。

基本的に籠の大掃除は土曜日か日曜日(たまには両方)の朝に行いますから週に一度です。
ブンタのシャワーはこの籠を洗う時と、たまに夜の放鳥時に風呂掃除をしている妻の所に行っては、水
をかけてもらっているので週に1~3回程度です。
少しでも部屋の中で脂粉が飛び散るのを防ぐには、少しでいいから毎日羽を濡らしてあげるのがいい
です。
シャワーを使って羽をビショビショに濡らすまでもなく、簡単な霧吹きだけでもかなりの効果があります。